赤穂民報

義士祭パレード実況担当へ高校生ら特訓中(12月5日)

 12月14日(土)に開催される「第121回赤穂義士祭」で、忠臣蔵パレードの様子を観客に実況するアナウンス係に赤穂高校の生徒が初めて起用される。「観客が祭りを楽しめるように、しっかりアナウンスしたい」と本番に向けて発声やアクセントなどを特訓中だ。

 忠臣蔵パレードの実況席は出発点の赤穂城大手門前交差点とゴールの本部席など例年3~4か所に設けられ、これまではプロの司会業が担当。そのうちの一人の大田美千代さんが「若い世代に祭りに関わってほしい」と主催の赤穂義士祭奉賛会を通じて学校に呼び掛け、放送部3年の相川慶充(よしみち)君(18)ら4人が手を挙げた。

 4人のうち寺田想来(そら)君(17)=3年=以外は市外からの通学で忠臣蔵の物語をほとんど知らなかったという。大田さんを講師に招いて初めて実況台本の読み合わせをしたときは登場人物の名前の読み方がまったくわからず苦労した。

 本番当日はパレードのほぼ中間地点となるお城通りの実況席を大田さんとともに担当。演目ごとに担当を割り振り、4人が交代でアナウンスする。2年の前田咲穂(さきほ)さん(17)は「ゆっくり丁寧に読むことを心掛けたい」と正確で聞き取りやすい実況を目標。人前で話すのが好きという1年の水落七虹(ななこ)さん(16)は「人の名前のアクセントに気を付けたい」と何度も練習を繰り返している。

 「初めはどうなることかと心配しましたが、4人とも熱心に自主練習してくれて進歩している」と大田さん。「高校時代の思い出をつくってほしいし、赤穂に愛着を持つことにもつながれば」と話している。

 同校によると、今年の義士祭には4人のほかにも義士行列や大名行列に生徒が出演。オープニング演奏する吹奏楽部や焼き菓子をブース販売する調理部、奉賛武道・駅伝大会に選手や運営で参加する体育会クラブも合計して約120人が関わる。

(赤穂義士祭忠臣蔵パレードの実況へ向けて大田美千代さん(左)から指導を受ける赤穂高校の生徒たち)

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