赤穂民報
牟礼市長「副市長が言ったとおり」 市民病院経営形態めぐる副市長発言を追認(1月23日)
昨年12月議会で牟礼正稔市長が「2027年度まで現行を維持する」と表明した赤穂市民病院の経営形態をめぐり、溝田康人副市長が「それは決定ではない」と否定したことについて、牟礼氏は22日の定例会見で「副市長が言ったとおり」と発言した。溝田氏の発言を追認したと言え、波紋を呼びそうだ。
市民病院の経営形態について、牟礼氏は昨年12月9日の本会議一般質問で「令和9年度(2027年度)まで全部適用でいく考え方に変わりはない」と答弁した。一方、溝田副市長は同月26日の特別委員会で「それは決定ではない。刻々と変わる状況を慎重に判断していかなければならない」と発言。市長と副市長の間の方針の不一致が注目された。
この日の会見で牟礼氏は、市民病院の経営形態に関する市長部局の方針を問う質問に対し、「刻々と変わっていくから、副市長が言ったとおりだと思う」と回答。「令和9年度までは現行の経営形態を維持する、という方針も変わる可能性があるのか」との問いに「今は答えられない」と述べ、市長方針が絶対ではないことを暗に示した。
また、特別委で溝田氏が明らかにした「市民病院の経営形態を検討する場を市長部局主導で早急に構築する」との方針については、「まだ今もいろいろと話し合いをしているところ。答弁は差し控える」とし、枠組みや進め方が決まるまでは説明しない意向を示した。
定例会見での牟礼市長との一問一答の要旨は次のとおり。
ーー昨年12月26日の議会特別委員会で溝田副市長が「市民病院の経営形態を検討する場を市長部局主導で早急に構築する」と答弁した。この「検討する場」については、市長が12月議会で「病院と相談して考えたい」と答弁していた。病院と協議、相談した上で「検討する場を構築する」という方針が決まったということか。
「まだ今もいろいろと話し合いをしているところ。答弁は差し控える」
ーー「検討する場を構築すること」が未定ということか。
「そうではなく、途中段階でいちいち説明するのは差し控える」
ーーどの段階なら、市長は説明責任を果たすのか。
「議会などにもきっちりと話をしないとオープンできる問題ではない。今の段階では何とも言えない」
ーー議会の特別委員会で溝田副市長が「検討する場を市長部局主導で早急に構築する」とすでに説明している。
「特別委員会で(副市長が)言った以上のことはない」
ーー特別委員会で副市長が発言したことは、そのとおりだということでよいか。
「そういうことだ」
ーー病院と協議した上で決めたかどうかということは言えない?
「いろんな段階がある。結論が出れば話すが、こういう場でそれを言ったらそれが一人歩きするので、お答えは差し控える」
ーー市民病院の経営形態について、市長は12月議会で「令和9年度まで全部適用でいく考え方に変わりはない」と答弁した。一方で、溝田副市長は特別委員会で「それは決定ではない。刻々と変わる状況を慎重に判断していかなければならない」と発言した。市長部局としてはどういう方針を持っているのか。
「刻々と変わっていくから、副市長が言ったとおりだと思う。結論が出れば説明責任は果たす」
ーー市長の言う「結論」とは何を指しているのか。
「どんな形で、どういう体制でどうするのか、内部でもいろいろ調整しないといけない。そういうことは結論が出ていない」
ーー「検討する場」の進め方が決まったら説明するということか。
「そういうことだ。決まっていないのに、今ここで言って、『前言ったじゃないか』と言われても。。。物事というのはそうでしょう。毎日毎日変わるかも分からない。隠しているわけではないが、今の段階では言えない」
ーー「令和9年度までは現行の経営形態を維持する」という方針も今後変わる可能性もあるということか。
「今はそれはお答えすることはできない」
(定例会見で記者の質問に対応した牟礼正稔市長)
カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ
読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳〜言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり
取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針
赤穂民報社