赤穂民報

声掛け粘り詐欺被害防いだ男性に感謝状(2月14日)

 積極的な声掛けで特殊詐欺被害を未然に防いだ功績を称え、赤穂署は南野中の会社員、柴田敏之さん(56)に署長感謝状を贈呈した。

 同署によると、柴田さんは昨年12月26日、所用で訪れた赤穂市内のコンビニ店で、携帯電話で通話しながらATMを操作していた20代男性に声掛け。男性が「警察と話している」と語ったことから詐欺被害を強く疑い、店を通じて警察に通報した。

 警察の調べで、男性は「警視庁」や「徳島県警」を名乗る人物からかかってきた「あなたに詐欺容疑がかかっている。あなたが50万円を送金すれば、関与しているかどうかがわかる」などという嘘の電話を信じ込み、現金を送金しようとしていたことがわかった。

 「おせっかいとは思いましたが、とっさに声を掛けました」と柴田さん。相手の男性からは「もう話はついているから、向こうへ行って」「うるさい」などと煙たがられたが粘り強く説得を続けたという。

 同署によれば「一般人による声掛けで詐欺被害を防いだケースは聞いたことがない」といい、棟廣正幸署長は「人間関係が希薄と言われる今の世の中で、助け合いによって被害が防がれたことは素晴らしい。勇気を出して声を掛けてくれた柴田さんに感謝と敬意を表したい」と称賛した。

(特殊詐欺被害を未然に防ぎ、署長感謝状を贈られた柴田敏之さん(左))

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