赤穂民報
さくらんぼの香り(4月18日)
南国スペインの田舎のお話です。
パン売りの少年が町へ行く途中、ぬかるみにはまって困っている馬車を手助けし、お礼にさくらんぼをもらいます。
もらったさくらんぼは人から人の手に渡り、最後に少年のところへ戻ってくるのです。その間の人々の温い思いやりの心が伝わってきます。
私たちのくらしのなかに「おすそわけ」という風習があります。今、「おすそわけ」という言葉を使える人が何人いらっしゃるでしょうか。なんだかさびしい世の中になったように思われます。
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「さくらんぼのふくろ」○文/マリア・プンセル○絵/ビビー・エスクリバー○訳/いのはらようこ○新世研
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▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。
(「さくらんぼのふくろ」○文/マリア・プンセル○絵/ビビー・エスクリバー○訳/いのはらようこ○新世研)
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