赤穂民報

絵本との出会い(5月23日)

 今、私が一番知りたいことは「絵本の著者がいつ、どうして絵本に興味を持ち、作品にしていったのか」ということです。しかし、その答えになるような絵本に出会うことはそうそうありません。
 絵本は、小説と異なり、文字は短く絵が主役になって作者の思いを伝えるものです。それゆえに、著者の生きざまを知ることによってさらに読みが深まり、感動が大きくなると私は思っています。
 北方で暮らす先住民族の少年の物語を書いた著者は、戦争で捕虜になり、脱走し、難民キャンプで暮らすなかから絵本を書き始めました。そのことを知って、私は物語の重さをあらためて感じ、もう一度読み返しました。
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『アツーク〜少年がみつけたもの』○物語/ミーシャ・ダムヤン○絵/ヨゼフ・ウィルコン○訳/宮内勝典○ノルドズッド・ジャパン
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 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。

(『アツーク〜少年がみつけたもの』○物語/ミーシャ・ダムヤン○絵/ヨゼフ・ウィルコン○訳/宮内勝典○ノルドズッド・ジャパン)

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