赤穂民報

議員定数削減、2議案上程へ(2月23日)

  赤穂市議会の議会運営委員会が19日に開かれ、現行24の議員定数を20に減らす案と、18に削減する案の2議案を3月定例会に一括上程することを決定した。委員会で意見をまとめることができずに複数の議案が上程されるのは「極めて異例」(議会事務局)。定例会では、大半の議員が支持する定数20案が採択される見通しだ。
 市議会は議員定数について、昨年10月に設置した「議会活性化検討協議会」で6回協議。それと並行して全員協議会で意見収集を行いながら議論を行ってきた。
 議員の意見は、「20」(16人)、「18」(4人)、「現状維持」(4人)の3つにわかれ、調整は難航。それぞれが主張を譲らず、一本化のめどが立たなかったため、同協議会が複数の議案を上程する旨を議運に答申した。
 議運では、委員から、「定数についての協議はこれまですべて非公開で、情報が公になったのはきょうが初めて。市民の声を聞くべきだ」とパブリックコメント実施を求める動議が出されたが、賛成少数で否決された。
 3日開会予定の定例会では、20案、18案の順番で起立により採決する。過半数の議員が20案に賛成するものとみられ、その場合は18案の採決は行われない。
 議員定数をめぐっては、市自治会連合会が18、市経営者協会が15、青年会議所(JC)が23と報酬カットをそれぞれ要望。民主商工会は「定数削減は議会の機能低下につながる」として現行の定数堅持を請願していた。
 ▼赤穂市自治会連合会・睦谷博会長の話「市の財政状況は議員のみなさんが一番よく知っているはず。市の将来をもっと考えてほしい」
 ▼赤穂市経営者協会・前田哲児会長の話「せめて18までは減らすべき。改革意欲が欠けている」
 ▼赤穂青年会議所・矢野英樹理事長の話「今後、報酬についても、議会が率先して削減するように求めていく」
 ▼赤穂民主商工会・越智康介会長の話「3セク失敗の反省なしに、議員数だけ減らして改革というのは安易だ。市民の声が届かなくなる」


(議員定数削減について2議案の一括上程を決めた議会運営委員会)

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