赤穂民報

木津の「枯木地蔵」で供養(8月26日)

 江戸末期に建てられた地蔵尊が残る木津の枯木峠で22日、「高雄歴史を語る会」(松本保会長)と地元有志ら16人が地蔵盆を行い、140年前に建立された石仏に手を合わせた。
 木津と塩屋、大津を結ぶ峠の途中にある「枯木地蔵」は慶応2年(1866)、峠を利用する集落の住民によって建立。通行人の安全を祈願したものとみられるが、赤穂鉄道の開通以降、峠を通る人は減り、いつしか草木に埋もれた。
 地蔵を建立した人たちの子孫が供養のために荒れた山道を歩いていることを知った同会が13年前、清水工業団地の山陽自動車道橋脚付近にある登り口から地蔵までの約1キロを整備。以来、毎年地蔵盆に合わせて草刈りと法要を行っている。この日も雑草や倒木を取り除きながら、約1時間半かけて峠を登った。
 こけむした表面を磨いて供花。龍泉寺の多田敏明住職が読経する中、全員で線香をあげた。
 松本会長は「あまり知られてはいないが、立派な高雄地区の文化財。これからも大切に守り続けたい」と話している。

(枯木峠の地蔵盆に参加したみなさん)

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