赤穂民報
たいせつなきみ(10月17日)
縦横20センチたらずのコンパクトな絵本です。
ウイミックスというちっちゃな木のこびとたちは、まわりの人形たちから「きんぴかのお星さまシール」ではなく「みにくいはいいろのだめじるしシール」を貼られます。
ある時、どんなシールも貼られていないウイミックスに出会ったことで、どうしてだめじるしシールばかり貼られているのかを考える物語です。
私にも、「だめじるしシール」を何度も何度も貼られた経験があります。その時は、「本当に自分はだめ人間か」と悩んだものです。
今日まで数千冊の絵本を手にしてきました。絵本と出会うたびに、私の「だめじるしシール」が一つ、また一つとはがれていったような気がします。小・中学生の皆さんにぜひ読んで、考えてほしい一冊です。
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『たいせつなきみ』
○著/マックス・ルケード○絵/セルジオ・マルティネス○訳/ホーバード・豊子○Forest・Books
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▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。
(『たいせつなきみ』○著/マックス・ルケード○絵/セルジオ・マルティネス○訳/ホーバード・豊子○Forest・Books)
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