赤穂民報

【読者の声】腐食ベンチ放置で子ども転落(11月7日)

 10月30日午後1時ごろ、赤穂海浜公園「光の門」を出たところにある海べりの休憩所で、家族4人で弁当を食べようとベンチに座ったら、座板が外れて3歳の子どもが転げ落ちました。公園事務所の話では「以前にも利用者から苦情があり、その都度、管理している赤穂市に知らせた」と聞きました。なぜ危険なままだったのでしょうか。(赤穂市内の20代男性)
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 休憩所は昭和62年の開園と同時に県が整備し、市に管理を委託していた。
 鉄製のT字型支柱に木の座板をボルトで固定した構造で、接合部が完全に腐食。5脚あるうち、事故のあったベンチを含めた3脚で座板が支柱から離れていた。落ちた子どもは後頭部と背中などをタイル張りの地面に打ちつけ、保護者が病院に運んだが大事には至らなかったという。
 市によると、これまで随時点検を行い、「老朽化がひどいものは撤去してきた」という。今回事故があったベンチについては今年4月に故障を確認したが、「座板に相当の重さがあり、支柱に乗せただけの状態でも使用できると思った」と修理や撤去を行っていなかった。
 市は事故当日に保護者に謝罪。問題のあるベンチを使用中止とし、支柱から撤去することを決めた。「認識が甘かった。今後はこのようなことのないように管理を徹底したい」と話している。

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