赤穂民報

猫への思い(11月14日)

 絵本を求めるとき、好きな作家の作品を探すのも一つの方法です。私は80カ国の絵本を集めることを目標にしましたが、なかなか容易ではありませんでした。今はタイトルに関心をもっています。
 「エングレペルス」もその1冊です。
 ノルウェーの著者が、21年間飼っていた猫との別れと、その後のくらしを綴った絵本です。
 エングレペスという言葉は「天使の毛皮」という意味があるようです。その言葉を猫につけたことからも、著者の猫への思いが伝わってきます。
 大切な猫との別れは、私たちの想像以上のものがあります。私も悲しい思いは何度か体験しました。しかし、そのことを文字には出来ませんでした。
 悲しみは、文字によって癒されること、その大きさを教えられた絵本です。ペットを飼っておられる方々には一読をお勧めします。
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『エングレペルス』○絵・文/イベン・サンデモーセ○訳/小柳隆之○ネット武蔵野
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 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。

(『エングレペルス』○絵・文/イベン・サンデモーセ○訳/小柳隆之○ネット武蔵野)

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