赤穂民報

「本」とくらし(11月28日)

 私は異常なほど本についての執着心が強く、時には本の内容に埋没して自分を見失うこともしばしばです。
 歴史を振り返ると、もっともすぐれた文化上の発明は、活版印刷だと思います。それまで一部の人しか読めなかった書物が誰でも読むことができるようになったのですから。
 活版印刷の発明によって、宗教も思想も芸術も科学も文学も、すべてが大きく変わっていきました。
 ふと気がつけば「本」が社会の王様になっていました。そして、多く売れた本が高い評価を受けるようになりました。
 「本」とはそんなものなのでしょうか? そんな思いでこの絵本を読みました。
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「がちょうのペチューニア」○作/ロジャー・デュボワザン○訳/まつおかきょうこ○冨山房
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 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。

(「がちょうのペチューニア」○作/ロジャー・デュボワザン○訳/まつおかきょうこ○冨山房)

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