赤穂民報

昆虫たちに感謝の法要(12月22日)

 薬品開発の実験に使われた昆虫や小動物の魂を弔う“虫供養”が21日、坂越の妙道寺であり、関係者ら約70人が参列した。
 虫供養を行ったのは、坂越に研究所を持つ殺虫剤大手メーカーのアース製薬(東京都千代田区)。ゴキブリ、ハエなど年間約90万匹を実験に使用し、「研究に役立ってくれたことへの感謝を忘れないように」と毎年、一年の終わりに法要を営んでいる。
 読経の中、一人一人が焼香し、仏前に置かれた蚊やネズミなどの遺影に合掌。研究部の中山亨部長補佐(52)は「毎年、この季節が来ると、命の大切さを考えさせられます」と静かに冥福を祈っていた。

(坂越の妙道寺で行われた「虫供養」)

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