赤穂民報

おひさまはどこ?(1月9日)

 北欧の寒くて暗い、きびしい冬のなかで1つの物語が生まれました。
 「ハリー・ポッター」(米国版)のイラストレーターが描いた少女ルシアの夢物語です。読み進むうちに、パステル画の色彩の魔力に引きこまれ、何度となくその絵に心を奪われてしまいました。
 夢物語の絵本は何冊もありますが、猫をつれた少女の行動になんとも言えないたくましさを感じました。
 寒い冬がやってきても、おひさまが顔を出さない北欧。そこでくらしている人々の、おひさまに対する思いは容易には理解できません。
 あらためて身近であった「おひさま」を考えずにはいられませんでした。
 「いたばし国際絵本翻訳大賞」に輝いた、すばらしい絵本です。
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『おひさまはどこ?』○作/フィリス・ルート○絵/メアリー・グランプレ○訳/岩崎たまゑ○岩崎書店
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 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。

(『おひさまはどこ?』 ○作/フィリス・ルート ○絵/メアリー・グランプレ ○訳/岩崎たまゑ ○岩崎書店)

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