赤穂民報

定住圏ビジョン、数値目標は先送り(2月24日)

 東備西播定住自立圏の住民代表などによる「共生ビジョン懇談会」の2回目の会合が23日、備前市日生の防災センターであり、ビジョンの修正案が承認された。各市町議会での議決を経て3月末までに策定、公表される見通し。
 共生ビジョンはエリア内人口増を主目的に赤穂、備前、上郡の2市1町が連携して取り組む今後5年間の事業と予算を明らかにするもの。初めて素案が示された今月4日の初会合では「インパクトがない」「目標があいまい」など再検討を求める意見が強く、事務局の対応が注目された。
 修正案では、取り組み項目ごとに「将来像」を記載。全体のキャッチフレーズとして、「自然と歴史につつまれた、笑顔あふれる文化交流都市圏」を掲げた。前回求められた目標人口の数値設定については「各市町の総合計画との関連で現段階では難しい」とし、今後の検討課題に先送った。
 アドバイザーとして会議に参加している多田憲一郎・岡山商科大教授は「わかりやすいものになった」と一定の評価をしつつ、「率直に申して、このビジョンでは人口流出防止と都市圏からの流入を実現する仕掛けにはならない」と苦言を呈した。
 事務局は「ビジョンに記載している事業だけで定住自立圏が形成されるものではない」「毎年事業を見直し、ステップアップしていきたい」などと説明し、懇談会の了承を得た。

カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ

読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳〜言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり

取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針

赤穂民報社
analyzer