赤穂民報

家族の絆(3月6日)

 北極海探検に出発した船が氷に閉ざされました。寒さと飢えと闇に立ち向かうのですが、多くの隊員が行方不明となり、イヌピアク族の4人の家族と12人だけが助かります。
 4人の家族は、父と母と8歳と2歳の少女です。
 少女たちはいつも明るく活動しています。
 明日の命も危ぶまれる極寒の北極海で、「なぜ?」と思わざるを得ない状況がいくつもあるのですが…。これは何でしょう。それは“家族の絆”以外には考えられません。
 “家族の絆”とは、言葉や態度では簡単に表現できそうなものではない―。そんな思いにかられた絵本でした。
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「氷の海とアザラシのランプ〜カールーク号北極探検記」
○文/ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン○絵/べス・クロムス○訳/千葉茂樹○BL出版
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 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。

(「氷の海とアザラシのランプ〜カールーク号北極探検記」 ○文/ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン ○絵/べス・クロムス ○訳/千葉茂樹 ○BL出版)

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