赤穂民報

ごみ処理有料化の撤回請願は「不採択」へ(3月18日)

 赤穂市議会の民生生活常任委員会(籠谷義則委員長)は17日に市役所5階第1委員会室で開かれ、「ごみ処理有料化計画の撤回を求める請願」について質疑と採決を行い、賛成少数で「不採択」とした。委員会での審議結果は26日の本会議で委員長から報告され、質疑と討論をはさんで改めて採決を行うが、同請願が採択される可能性はほぼなくなった。
 同請願は先月17日、市内の主婦らでつくる市民グループ2団体が5441人分の署名を添えて池田芳伸議長に提出。16日本会議で同委員会に審議が付託された。
 委員会では、採択に賛同する立場の委員もあったが、「(ごみ処理有料化が)議案として出ていない」「この請願は意味がない」など否定的な意見が大勢を占めた。採決で「採択賛成」に挙手した委員は2人にとどまった。
 委員会には、請願した市民グループの代表者らも傍聴に訪れた。参考人として意見陳述する機会を与えるよう、紹介議員が求めたが、これも賛成少数で否決された。
 各委員の発言要旨と請願者のコメントは次のとおり。
 ▼村阪やす子副委員長(共産党)=「ごみ処理は行政の責任ですべきこと。議案に上がっていないから不採択、というのでは請願者の気持ちは報われない」
 ▼江見昭子委員(同)=「ごみ処理は市民が生活する上で欠かせず、税金でまかなわれるべき。有料化は税の二重取り」
 ▼永安弘委員(清和会)=「水道や下水道と同じく、たくさん使った人がたくさん払うのは当たり前。それにより、税の公平性が保たれる」
 ▼釣昭彦委員(経政会)=「(有料化が)議案として出ていないので不採択。議案として出てきたときに検討したい」
 ▼竹内友江委員(政翔会)=「市長は、審議会に諮問しないと言っているので、私はこの請願については意味がないと思っている」
 ▼汐江史朗委員(赤諒会)=「理事者から(有料化が)提案されていない今の段階では継続とすべき」
 ▼「赤穂ごみ問題を考える会」代表・上杉泰子さん=「いかに市民の方を向いていない議員が多いかがよくわかった。今後はごみ減量化を実現するためにあきらめず取り組みたい」
 ▼「赤穂を愛する会」代表・三志多文代さん=「私たち市民が議会や行政にもっと関心を持ち、口を出さなければいけない。選挙でなければ“チェンジ”できないと感じた」

(ごみ処理有料化計画撤回を求めた請願を「不採択」とした民生生活常任委員会)

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