赤穂民報
絵本大国の絵本(5月29日)
数年前からチェコの絵本の素晴らしさには気づいていました。それもそのはずで、絵本が最初に生まれたのがチェコだったようです。
「ちいさなよるのおんがくかい」は「ネコにごちゅうい!」から始まり、14番目の「おやすみなさいのおはなし」で終わるまで楽しい話が続きます。
一つ一つのお話がメルヘンチックな絵で楽しさを増してくれます。短編をこのように綴った絵本に出会ったのは初めてで、思いのほか、ぐんぐんと引き込まれていきました。
読み終わったとき、それぞれの物語からチェコの人々の暮らしが読み取れて、さらに深く物語を膨らませることが出来ました。
20世紀のチェコの歩みは必ずしも楽しいことばかりではなかったはずです。それにもかかわらず、これだけ感性豊かな物語を生みだすパワーや秘密がどこに隠れているのでしょうか。
今、私は、チェコを旅したい気持ちでいっぱいです。
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『ちいさな よるの おんがくかい』○絵/ヨゼフ・パレチェク○文/リブシェ・パレチコヴァー○訳/木村有子○アットアームズ
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▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。
(『ちいさな よるの おんがくかい』 ○絵/ヨゼフ・パレチェク ○文/リブシェ・パレチコヴァー ○訳/木村有子 ○アットアームズ)
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