赤穂民報
おばあちゃんの言葉(6月5日)
ナバホ・インディアンのおばあちゃんと少女の物語です。
おばあちゃんの死期が近づいた日々のなかで、少女アニーが苦悩する言動が綴られている絵本なのですが、さし絵の影響か悲惨さは感じられません。
おばあちゃんは、自分の死について「花びらは、枯れて大地に落ちる」ようなものだと語っています。
花びらが落ちることは日常茶飯事、どこででも見られる光景です。このような自然界のごく普通のできごとを自分の死におきかえて考えることはありません。
ナバホ・インディアンの自然にたいする崇高な思いには驚かされます。
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『アニーとおばあちゃん』○作/ミスカ・マイルズ○絵/ピーター・パーノール○訳/北面ジョーンズ和子○あすなろ書房
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▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。
(『アニーとおばあちゃん』 ○作/ミスカ・マイルズ ○絵/ピーター・パーノール ○訳/北面ジョーンズ和子 ○あすなろ書房)
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