赤穂民報

プロ目指す19歳、初のリサイタル(7月29日)

 今春から東京芸術大学で学び、将来を嘱望されるピアニストの森本茉耶さん(19)=中広=が自身初のリサイタルを8月14日(土)、赤穂市文化会館(ハーモニーホール)で開く。周囲には東京での開催を勧める声もあったが、「今までお世話になったみなさんに聴いてほしい」と、あえて地元での開催を選んだ。「感謝の気持ちをピアノで表したい」と心のこもったステージになりそうだ。
 高校時代からコンクールで活躍し、県西宮高音楽学科を首席で卒業。超難関の東京芸大ピアノ専攻へ進んだ。
 昨夏には「偉大な作曲家たちを生んだ憧れの地」と話すオーストリア・ウィーンに短期留学。当地の国際コンクールで2位入賞と同時にシューベルト作品のベストプレーヤー賞にも輝き、自信を深めた。
 ピアノを始めたのは5歳のとき。「きょうはレッスンがあるの」と話す友達をうらやましく感じたのがきっかけだった。「本気でオリンピック選手になるつもりだった」と水泳にも打ち込んだが、小6でピアノ一本に絞ってからは「絶対にプロのピアニストになる」との決意で進路を歩んでいる。
 指導してきた尾崎のピアノ講師、寺村久美子さん(51)は「低音の響かせ方、高音の輝かせ方に才能を感じる。最近は彼女の明るさとやさしさが演奏に表れるようになった」と成長を評価する。
 「将来の夢ですか? たくさんあります」と屈託ない笑顔で話す森本さん。「10代のうちにリサイタルを開く」という目標の一つは実現が決まった。より大きな夢を叶えるために「もっと努力する出発点にしたい」と今公演を位置づけている。
 小ホールで午後2時半開演。ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調『熱情』」、リスト「ハンガリー狂詩曲 第2番嬰ハ短調」など。チケットは1500円(全席自由)で同会館窓口(Tel43・5111)などで好評販売中。

(初めてのリサイタルを地元・赤穂で開く森本茉耶さん)

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