赤穂民報
神話の謎(9月4日)
中国の西南端、ミャンマー(ビルマ)と国境を接する海抜2000メートルに近い山岳地帯に、中国諸民族のなかで最も古い民族の1つと言われるブーラン族が暮している村があります。
この村に、昔から口伝によって今日まで伝えられている神話が残されています。
神話の内容は、グミヤーという巨人が、黒ぐろとした雲のような宇宙のなかから地球(天と地)を造りだすという物語です。
おもしろいことに、この話のなかにわが国の神話の「天の岩戸」とよく似た場面が出てきます。
この2つの神話は、何か不思議な力で結びついているような気がしてなりません。その力とは、古代の人々のたくましい想像力かもしれません。そんな思いを強くしました。
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『中国のむかしばなし 巨人グミヤーと太陽と月』○文/君島久子○絵/小野かおる○岩波書店
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▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。
(『中国のむかしばなし 巨人グミヤーと太陽と月』 ○文/君島久子 ○絵/小野かおる ○岩波書店)
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