赤穂民報｜６年ぶりに“地区別”敬老会

赤穂民報

６年ぶりに“地区別”敬老会（9月5日）

　７５歳以上の長寿を祝う平成２２年度赤穂市敬老会が５日から各地区別でスタート。実施未定の１地区を除いて９月中に市内６４会場で開催される。
　赤穂市の敬老会は昭和２８年に地区別開催で始まった。設営の人手不足で５年前から市文化会館での合同開催としていたが参加率が２０％を下回り、「お互いの顔が分かる敬老会をしたい」との要望もあり、今年度から再び地区別で行うことにした。
　市は「敬老会運営費」として約６５０万円を各地区まちづくり連絡協議会に分配。開催内容は主催する協議会または単位自治会の自主性に任せる。地元園児のダンスや昔のビデオ上映など、それぞれお年寄りに楽しんでもらえる企画を練っているという。
　千鳥自治会（大宅功一会長）は市内で最初に開催。集会所の大会議室に紅白幕を張り、月１回開く「いきいきサロン」の拡大版として実施した。スタッフの人脈で招いた関西福祉大の音楽療法サークル「ぴよだまり」が澄んだ音色のトーンチャイムで童謡を演奏し、アマチュア芸人の矢野章作さん（５５）＝塩屋＝が皿回しを披露。昼食を含めて約３時間のプログラムで参加者を楽しませた。
　「昨年は３、４人だった」（自治会役員）という７５歳以上の参加者は２５人に増加。伊東ミサオさん（９０）は「何もかも楽しかった。元気が出た」と喜んでいた。
　赤穂市内の７５歳以上人口は７月末時点で６３８６人（男２３８２人、女４００４人）。