赤穂民報

坂越生まれの名優・辰巳柳太郎展(9月9日)

 赤穂出身で舞台や映画で活躍した名優・辰巳柳太郎の生誕105年記念展が生まれ故郷の「坂越まち並み館」で開かれている。入館無料。
 辰巳柳太郎(本名・新倉武一)は明治38年4月20日、赤穂郡坂越村(現赤穂市坂越)に生まれた。21歳のころ、旅回りの一座で初舞台。阪急電鉄創始者の小林一三が主宰した「宝塚国民座」を経て昭和2年に澤田正二郎率いる新国劇に入団し、澤田の死後は島田正吾とともに看板役者として劇団を支えた。国定忠治、宮本武蔵などを豪放に演じた芸風で一世を風靡。紫綬褒章を受章し、平成元年に死去した。
 記念展では、赤穂ゆかりの俳優について資料収集している元市立民俗資料館長の佐野正幸さん(70)=元塩町=所蔵の出演作台本、自筆手紙など約60点を展示。「辰巳吾作」の芸名だったころの劇場パンフレットなど貴重な資料も掲示し、往年の大スターの足跡を振り返る。また、歌手、映画女優として活躍した長女・新倉美子のCDも紹介している。
 9月27日(月)まで午前10時〜午後4時。火曜休館。
 9月16日(木)午後1時から坂越公民館で映画鑑賞会を開催。辰巳柳太郎が弟子の緒方拳と共演した「極付 国定忠治」(昭和59年)を上映する。先着50人を招待。はがきに住所、氏名、電話番号を明記し、〒678・0172、赤穂市坂越1442の2、坂越まち並み館「鑑賞会」係へ9月13日(月)までに申し込めばよい。Tel48・7770

(坂越生まれの名優、辰巳柳太郎)

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