赤穂民報

3市町の食材と人材集めて新メニュー(10月5日)

 観光活性化につながる新たな“ご当地グルメ”の開発を目指す東備西播定住自立圏観光部会のワークショップが4日、中広の赤穂市総合福祉会館で開かれ、試作品が発表された。
 同部会には赤穂、備前、上郡の観光業関係者ら約40人が参加。「食・グルメ」をテーマに7月から観光客増加策を話し合い、郷土色に富んだ料理メニュー考案に取り組んできた。各自が持ち寄った約30件の料理アイデアから人気投票で上位5品に絞り込み。参加者を5班に分け、この日までに一品ずつレシピを具体化した。
 試食会では、それぞれの班が担当メニューを調理。「塩パエリア瀬戸内風」や「おとなり丼」など、いずれも圏域の農産物や魚介類が食材に使われた。各班に旅館料理長や喫茶店マスターなどプロを配置しただけあって、「どの料理もおいしそう」と参加者の食欲をそそった。
 上郡町観光案内所の井上寿美恵さん(63)=上郡町上郡=は「見た目も味もバッチリ。ぜひ実用化してほしい」と自信たっぷり。食料品卸業の宇治橋昭彦さん(68)=備前市西片上=は「話し合いや試作など、メニューを作り上げる過程が楽しかった。市町の壁を感じなくなった」と話した。
 試食後の投票では、上郡特産のモロヘイヤ入り麺に備前の焼き海苔などをトッピングし、赤穂の塩ラーメンスープで食べる「美肌塩モロどん」が一番人気。2位に日生町の郷土料理(いとこ汁)をアレンジしたデザート風野菜煮込みが入り、これら2品の実用化を目指すことになった。
 同部会事務局は「多くの店舗でメニューに採用してもらえるよう、PRしていきたい。市民向けのお披露目イベントも開催できれば」と話している。

(圏域特産の食材を活かした創作料理が並んだご当地グルメワークショップ)

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