赤穂民報

【読者の声】出向引揚げたポストに“天下り”?(4月12日)

 先日の民報の記事で赤穂市の人事異動について、「行財政改革を推進するための整備」で外郭団体に派遣している職員を2名引き揚げた―とありましたが、引き揚げた団体に市役所を退職された部長さんが天下りしたと聞きました。天下りをさせるために職員を引き揚げたのではないかと想像してしまいます。市のOBよりも優秀な民間人を公募すればよいのではないでしょうか。調査してください。(一市民)
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 4月1日付けの人事異動で市が出向職員を引き揚げた社団法人市シルバー人材センターと財団法人市公園施設管理協会に取材したところ、3月末で退職した市職員OBをそれぞれ事務局長として採用。これまでは市からの出向者がその役職を務めていた。
 市から出ている補助金は平成20年度予算でシルバーに1209万円、公園施設に1588万円だが、両団体とも理事長報酬、事業補助などに充てられ、「事務局長の給与には充当していない」という。
 公募ではなく、市職員OBを採用したことについては、「業務を熟知し、役所と民間双方の架け橋になれる優秀な人材が必要だった」(同センター)、「市からの派遣職員が引き揚げた過渡的な時期であるため」(同協会)と説明。
 「ボーナスも退職金もなく、従来の3分の1程度の報酬。巷で問題になっているような“天下り”には当たらないと思う」としている。
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赤穂民報より
 給与を自主財源でまかなっているとしても、その他の運営費に国や市の補助金を使用していることを考えれば公共性が高い団体であることには変わりありません。いくらその人が優秀で、給与を低く抑えているとしても、選考なしで市職員OBを採用することは世間から見れば“天下り”と受け取られるのではないでしょうか。募集機会をオープンにしたとしても、「優秀な市職員OB」の応募を妨げるものではありません。次回採用時には公募してはどうでしょう。

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