赤穂民報
住民の手で芝生の公園(10月13日)
赤穂市初のモデル事業として今年6月、元沖町の御崎第一公園に植えられた天然芝が徐々に根付き始めた。一年を通して青々とした状態を維持できるよう、10日には寒さに強い冬芝を種まき。過酷な猛暑を乗り越えて定着した芝生は“緑のじゅうたん”に広がりつつある。
芝生化は「はだしで安心して遊べる公園を作ろう」と元禄橋自治会(亀井義明会長)が取り組み。公園の西側約1000平方メートルに市から提供を受けたポット苗約4000株を植え付けた。事業費は約90万円で、シート状の芝を植栽する方法の約1割で済んだ。
当初週1回を予定していた水やりは夏場の厳しい暑さと少雨で毎日朝夕2回となったが、近所の住民を中心に欠かさず世話。その甲斐あって秋の訪れとともにグリーンの面積が急速に拡大した。
芝生の上をはだしで遊ぶ子どもの姿が増え、それに伴い、公園内の紙くずや犬のふんはまったく見られなくなったという。毎日子どもを連れて遊びに来るという近所の主婦、佐圓智子さん(30)は「安心して遊ばせることができ、緑で心も和みます」と喜ぶ。
「うまくいくか心配したが、根付いてくれてよかった」と話す自治会副会長の濱口義信さん(61)。芝生化への取り組みを公園の東半分にも拡張する計画もあり、「今後も地域で協力して自慢の公園に育てたい」と、さらにやる気を高めている。
(芝生が広がり、はだしの子どもたちも見られる御崎第一公園)
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