赤穂民報

干支とは……(2月19日)

 今年は、「辛卯年(かのとうのとし)」です。おおいに飛躍の年であってほしいものです。
 文庫にも、十二支にまつわる絵本が何冊かあります。私たちが伝え聞いている干支の話とは少し違いがあります。
 干支(十干・十二支)の考え方は、古くは奈良時代に中国から伝えられたものです。千数百年前の思いが今日でもなお人々の暮らしに深く関わっていることは何とも不思議です。
 今から45年前の1966(昭和41)年は「丙午(ひのえうま)」の年でした。「この年に生まれた子どもにはいいことが起こらない」という考え方が広まり、生まれてくる子どもの数が激減しました。何だか信じられないことですが、多くの人々は干支の考え方を信じているのです。
 干支の物語のなかには、「ネコ」と「ネズミ」のユーモラスな話がありますが、それにしても不思議でなりません。
 中国の文化がどう伝わり、その考え方がどう変わってきたかを考えることも興味深いものがあります。
 来年の干支についても、いろいろと考えてみたいものです。
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『十二支のはじまり』○文/谷真介○絵/赤坂三好○佼成出版社
『どうして十二支にネコ年はないの?』○文/ドリス・オーゲル○メイロ・ソー○訳/福本友美子○徳間書店
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 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2500冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。TEL49・2089。

(『十二支のはじまり』 ○文/谷真介 ○絵/赤坂三好 ○佼成出版社)

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