赤穂民報

農商連携第1号のクリームパンが人気(3月4日)

 昨年赤穂市内で開かれた「農商工連携セミナー」をきっかけに、市内の畜産農家とパン店が共同で商品化したクリームパンがこのほど新発売された。セミナーを主催した東備西播定住自立圏形成推進協議会の農林商工部会によると、上郡産米を使用した日本酒や赤穂産の海苔と塩を使った韓国風味付け海苔など他にも連携の芽が育っているといい、「異業種交流から生まれた商品としては第1号。どんどん続いてほしい」と期待している。
 共同商品化を実現したのは、「あこうぱん」=加里屋中洲=の鈴木誠さん(40)と「丸尾牧場」=高野=の丸尾建城さん(58)。放牧飼育の乳牛から絞った新鮮な生乳をカスタードクリームと生地に使用し、濃厚な風味に仕上げた。
 丸尾さんは「従来とは違う新しいアイデアを見つけたい」と昨年7月に行われたセミナーに参加。パンに使える安全な地元産食材を探し求めていた鈴木さんと出会った。丸尾さんの牧場で、その日搾られたばかりの牛乳を飲んだ鈴木さんは、クリーミーながら後口のさっぱりした味わいにほれこみ、クリームパンへの活用を決定。10回以上試作を繰り返して商品化した。
 カスタードを長めに煮詰める工夫によって生地の湿り気を抑え、クリームと生地の両方で牛乳の持つ風味をそのまま活かすことができた。商品名は「丸尾牧場さんの生乳で作ったあこうクリームパン」。丸尾さんは「他牧場の牛乳と混ぜられることなく使ってもらえ、生産者冥利に尽きる」と喜ぶ。
 三角すいの牛乳パックをイメージしたパッケージに入れて1個130円で発売。丸尾牧場の牛乳とイタリア産のマスカルポーネチーズを素材に2日がかりで製造する高級食パン「穂誉(ほまれ)」(1000円)は毎週土曜日に4本限定で販売。問合せは「あこうぱん」Tel43・7023。

(農商連携でクリームパンを商品開発した丸尾建城さん(左)と鈴木誠さん)

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