赤穂民報
「春の義士祭」は復興祈願で開催(4月4日)
大石神社「春の義士祭」は4月10日(日)に開催される。「震災からの復興を目指す時期だからこそ、赤穂から“元気”や“勇気”を発信したい」と同神社。「がんばれ東北、がんばろう日本」のスローガンをプリントした横断幕、木札を手に、総勢約350人が市中パレードを行う。
パレードには獅子舞、でえしょん踊りなど9団体が参加。特産の塩を天秤棒で担ぐ「御塩道中」は拝殿前、旅館山長前、大黒屋前で沿道の観客に小袋を配る。出演者を公募した「女人義士行列」には定員を超える申込みがあり、9歳から79歳まで47人の女性が討ち入り装束で練り歩く。
未曾有の震災から約1カ月。同神社も開催の是非について検討したが、関係者から「関西も落ち込んでどうする」「西日本の元気が復興を早める」などと実施を望む声が多く寄せられ、行事の主旨を「奉祝」から「復興祈願」へと切り替えて開催を決定した。
当日は女人義士行列の一行が「がんばれ東北、がんばろう日本」のスローガンをプリントした横断幕を手に持ち、観客に義援金の募金協力を呼びかける。
飯尾義明宮司は「被災された方々へのお悔やみとお見舞いの気持ちを胸に、“ともにがんばっていこう”というメッセージを、行事を通して呼びかけたい」と話している。
午前11時から祭典。パレードは拝殿前での奉納演舞の後、午後1時に同神社を出発し、赤穂城大手門からお城通りを通る。実施区間は午後3時まで歩行者天国となる。
電話42・2054。関連行事は次のとおり。
▽植木市(境内参道、9時)
▽邦楽・お茶席(大石邸庭園、10時)
▽少年剣道大会(境内、13時)
▽弓道大会(市民総合体育館、9時)
(「春の義士祭」で使用する復興祈願横断幕)
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