赤穂民報
被災地にエール、春の義士祭(4月10日)
大石神社「春の義士祭」が10日に行われ、境内と沿道合わせて約5000人の人出でにぎわった。メーンの「女人義士行列」は討ち入り装束の女性47人が「がんばれ東北、がんばろう日本」の横断幕を持ってパレード。義援金の募金協力も呼びかけた。
平成17年から奉祝行事として開催している行事。東日本大震災を受けて“自粛ムード”がはびこる中、「赤穂から元気を出そう」と「復興祈願祭」として実施した。
地元特産の塩を献上する様子を模した「御塩(みしお)道中」や地元上仮屋地区の獅子舞など総勢約350人が出演。神社からお城通りまでの約700メートルを練り歩いた。
女人義士行列には大阪から岡山まで公募で集まった47人が参加した。サクラの花飾りを髪に挿し、陣太鼓の音に合わせて行進。例年は「エイエイオー」で締めくくる勝ちどきを被災地へのエールに変更し、「がんばろう日本」「負けるな東北」と高らかに唱和した。
小学4年生の長女美佳さんと出演した姫路市の渡部美智余さん(41)=薬膳講師=は「被災地では娘のような年の子も被害に遭っている。『一緒に頑張ろう』という気持ちでエールを送りました」と話していた。
(被災地に向けてエールを送った春の義士祭)
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