赤穂民報

赤穂市も合併対象? 姫路市長「政令市構想」(5月14日)

 4月の統一地方選で「政令市構想」を公約に掲げた石見利勝・姫路市長が、政令市に必要な人口要件を満たすための合併先として「太子町や福崎町など西播磨市町長会の市町は対象になり得る」と発言し、波紋を呼んでいる。
 石見市長は2日の定例会見で、「たつの市と相生市の市長に(政令市を目指そう)と半年ほど前に声をかけた」と明かした。いずれの市長からも「前向き」な反応を得たとし、姫路市の東側にある加古川市、高砂市にも「できるだけ早い時期に声をかけたい」と語った。
 こうした石見市長の言動について、豆田正明・赤穂市長は10日、「今のところ、合併や政令市について石見市長から打診されたことはない」とした上で、「実際に話があれば何らかの判断をしなければならないが、以前から言っているように『赤穂市の名前を消すことはできない』とのスタンスに変わりはない」と語った。
 政令市の人口要件はかつて「100万人以上」とされた運用基準を国が段階的に緩和。平成13年に市町村合併支援プランが策定されてからは静岡市や岡山市など70万人前後でも政令市への移行が認められた。現在、人口53万人台の姫路市は加古川市と合併すれば80万人超。一方、たつの市、相生市、太子町、福崎町との“西播磨3市2町合併”なら68万人にとどまる。
 地方自治法は政令市の人口要件を「50万人以上」としか規定していない。そのため、「市長は姫路市単独での政令市実現も視野に入れて国に働きかけている」(姫路市政策推進室)という。また、「選挙時のパフォーマンスに過ぎないのでは」と揶揄する見方もあり、構想の行方はまだまだ流動的だ。

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