赤穂民報

かみさま、たすけて(5月14日)

 アメリカの子どもたちの屈託のない願いごとを綴った絵本です。読んでいるうちに、なんでこんな思いで神様にお祈りしていたのかと考えさせられました。
 ありのままの自分を託す子どもたちの素朴な祈りと大人たちの神への願いには、あまりにも大きな隔たりがあるのに気づきました。ひょっとすると、大人たちは、本当に神を信じていないのかもしれません。
 さて、日本の子どもたちは、神や仏をどう思っているのでしょうか。絵本の子のように願いをぶつけられるのでしょうか。このあたりにわが国の苦悩があるように思います。
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「かみさまへのてがみ」○訳/谷川俊太郎○作/葉祥明○サンリオ
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 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2500冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。TEL49・2089。

(「かみさまへのてがみ」 ○訳/谷川俊太郎 ○作/葉祥明 ○サンリオ)

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