赤穂民報

「市民の夕べ」の自粛決定(5月13日)

 8月に予定されていた赤穂の夏の一大イベント「市民の夕べ」の開催自粛が、13日に開かれた赤穂市まちづくり振興協会(睦谷博理事長)の理事会で決定した。「東日本大震災の影響が避けられない中、開催について市民の理解が得られにくい」との理由。補助金約2400万円は市に返金し、復興支援に充てられる見通し。
 協会事務局によると、理事会には役員25人中21人が出席。今年度事業計画案についての審議の際、睦谷理事長が「市民の夕べ」の開催是非について意見を求めたところ、「“お祭り”は被災者の心情にそぐわない」「協賛企業の理解が得られないのでは」などとする“自粛派”と、「自粛すべき時期は過ぎた。活性化に向けて取り組むべき」「予算規模を縮小して対処できないか」などの“開催派”に意見が分かれたという。採決の結果、過半数を超える理事が自粛に賛成した。
 今年の「市民の夕べ」は赤穂海浜公園に会場を移し、市制施行60周年記念事業として企画されていた。睦谷理事長は「今なお多くの被災者が悲しみと苦しみの中で、困難な生活を強いられており、そうした状況を考慮した選択」とのコメントを出した。
 「市民の夕べ」は市制20周年記念イベントとして昭和46年に開催されたのが始まり。第40回となった昨年まで雨天順延はあったものの中止は一度もなく、開催の前月に台風被災により市内で死者2人を出した昭和49年、阪神淡路大震災があった平成7年も行われた。

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