赤穂民報
金魚ドロ、犯人はアライグマ(8月18日)
農作物の食害など全国的な被害を出している外来種のアライグマが鷆和の民家でこのほど捕まった。市農林水産課によると、「過去に目撃情報はあったが、捕獲されたのは市内で初めて」という。
捕獲した男性(66)によると7月初め、自宅庭の水槽で飼育している金魚が8匹少なくなっているのに気付いた。今月2日にも約30匹が消失。水槽を覆っていた防護ネットが破れ、水面に金魚のうろこが浮いていた。
動物による被害と確信した男性は知り合いの猟師に相談し、わなを設置。その2日後に体長約50センチのアライグマが掛かった。人が近づくと、鋭い牙をむき出したという。
北米原産のアライグマは飼育用として日本に持ち込まれた個体が逃げ出すなどして野生化した。近年は全国各地で農作物の被害が報告され、先月には伊丹市と尼崎市で犬の散歩中に人が襲われる事件も発生。同課の話では、赤穂市内でも今年6月、南野中でアライグマらしき動物が民家の屋根上にいるのを目撃されたという。
「感染症がうつる危険性もあるため、出会っても相手にせず、立ち去るのを待つか、静かに距離をとってほしい」と同課。「見かけたら速やかに連絡して」と呼びかけている。TEL43・6840。
(捕獲されたアライグマ=読者提供)
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