赤穂民報
じいちゃんの大変身(9月17日)
オーストラリア生れで、イギリス在住の作家とスペインの画家によるこっけいな絵本です。
93歳になる寝たきりのおじいちゃんが孫娘のつくってくれたジュースを飲み、大変身し、パジャマ姿のまま町を飛びまわり、世話をしていた孫娘がダウンする物語です。
少子高齢化社会が進むなかで、老人のことがいろいろ論議されています。しかし、そのなかで語られる「医療」や「介護」などの言葉には、明日のくらしへの不安はあっても展望はありません。こんなことでよいのでしょうか…ね。
この絵本には、夢があり、笑いがあります。
「夢」や「笑い」が消えた社会。私たちはどう生きていったらいいのでしょうか…。
日々のくらしのなかで「夢」と「笑い」と「活気」をつくりだすためには、発想の転換が必要ではないでしょうか。そんな示唆を絵本よりいただきました。
私も、大変身できるジュースが飲みたいです。
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『超じいちゃん』○文/ステファニー・ローゼンハイム○絵/エレナ・オドリオゾーラ○訳/青山南○光村教育図書
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▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2500冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。TEL49・2089。
(『超じいちゃん』 ○文/ステファニー・ローゼンハイム ○絵/エレナ・オドリオゾーラ ○訳/青山南 ○光村教育図書)
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