赤穂民報

月と競演“光の天守閣”(12月7日)

 今年が築城350年にあたる上仮屋の赤穂城跡で、LED電球約3万個で城をかたどったイルミネーション「幻の天守閣」が完成。7日夜に試験点灯された。義士鎮魂の行事として赤穂青年会議所(JC・布袋昌吾理事長、43人)が設置。上空の月と競うかのように“光の天守”がまばゆく輝いた。義士祭前日と当日の夜に本点灯される。
 寛文元年(1661)に完成した赤穂城には財政的な理由などで天守閣は作られなかった。天守閣の電飾は「義士も夢見たであろう城を現世に」と平成18年から赤穂JCがスタート。二層建てから年々階を増やして2年前からは五層となっている。
 今年も本丸内の天守台に建築足場用の鋼管で地上約28メートルの骨格を仮設。「忠臣蔵」をテーマに公募した書や絵など約690点を掲出した大小約90基の行灯で周りを囲んだ。
 東日本大震災の犠牲者を弔う思いも込めたという布袋理事長(40)は「今年は大きな災害が続いたが、きれいな天守閣を見て気持ちを明るくしてほしい」と来場を呼び掛けている。
 ライトアップは両日午後5時半〜9時。13日には、築城からの年数にちなんで先着350人に木札(縦約15センチ、横約6センチ)を配布。来場者がその場で夢や目標を書き込んだ札を回収し、来年の「大石神社とんど祭」で焚き上げる。

(月光の下、まばゆく光る「幻の天守閣」)

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