赤穂民報
老馬の思い(1月21日)
動物と人間とのかかわりについては昔からいろいろと語られてきました。しかし、その大半は人間の思いを中心に綴られているものでした。
この絵本は、役に立たないと思われていた老馬が、きびしい吹雪の中を黙々と歩み続け、少女を無事に家へ運ぶというお話です。老馬が少女を思う気持ちが、活字にはなっていないのに切々と伝わってきて心に温かいものを感じさせます。
生命の強さについても再認識させられる話です。自分にもまだ何かできるという自信をいただきました。
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『ふぶきの道』○文/M・レイノルズ○絵/S・マッカラム○訳/松本侑子○河出書房新社
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▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。TEL49・2089。
( 『ふぶきの道』 ○文/M・レイノルズ ○絵/S・マッカラム ○訳/松本侑子 ○河出書房新社)
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