赤穂民報

有年宿と高瀬舟、郷土史の説明板(2月21日)

 江戸時代を中心に交通の要衝として栄えた地域の歴史を後世に伝えようと、関連史跡について文と写真で紹介する説明板が旧街道沿いに当たる東有年自治会館前に設置された。2月25日(土)午前10時から除幕式を行う。
 東有年地区はかつて「有年宿」と呼ばれ、西国街道の宿場町としてにぎわった。有年川(現・千種川)の高瀬舟が荷を積み下ろす船着き場もあり、最盛期には数十軒の旅籠が並んだ。度重なる水害などで当時の建造物はほとんど失われ、現在は高瀬舟が発着した「大波止」「小波止」の石積み、航行を助けた灯台が残る程度という。
 説明板は「有年地区まちづくり推進協議会」(木虎勇会長)が「西国街道・史跡案内板」として作成。昨年度、西有年の大山峠口に建てたのに続き、市の補助金を活用した。金属製看板(縦約90センチ、幅約190センチ)に「有年宿」と「高瀬舟灯台」についての歴史と現状を写真入りで掲示し、番所があった自治会館に設置した。
 25日は除幕式に続き、宿場の本陣跡や大波止、小波止などを市教委学芸員のガイドで巡る「歴史探訪ウオーク」を実施(約4キロ、小雨決行)。また、自治会館では、江戸時代の有年宿を描いた絵図、参勤交代で宿泊した大名の記録が書かれた帳簿を午前10時から正午ごろまで展示する。
 2代前まで「柏屋」の屋号で旅籠を経営していた東有年自治会長の沖知道さん(71)は「地区の歴史を語り継ぐことに役立てば」と話している。問い合わせはTEL090・3031・9668(沖会長)まで。

(東有年自治会館前に設置された「歴史街道・史跡案内板」)

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