赤穂民報

電器店が共同仕入れ会社設立(4月12日)

 赤穂市郡エリアのパナソニック系電器専門店のうち7社が共同で新会社を設立。さつき町の赤穂パークホテルで11日に発足式を開いた。新会社で仕入れを一括化することでコストを削減し、競争力をつける狙い。同社系の専門店がグループ化したのは「兵庫県下で初めて」といい、地域密着型の小売店が量販店に対抗する方策として注目される。
 新法人の名称は「プラス株式会社」(従業員36人、資本金700万円)。赤穂市内6社、上郡町内1社が均等出資して設立した。各社の独立採算制を維持しながらも事実上の統合で、合計売上高は約6億9000万円(22年度実績)となる。坂越に設置した本部に専従社員を置き、一括で仕入れ交渉。グループ全体で仕入れ値を抑制できるだけでなく、クリアした販売目標に応じてメーカーから給付される報奨金も増額を見込める。そうして生まれた利益を顧客に還元することで増販体制を確立する考えだ。
 代表取締役本部長の梅本弘幸氏=坂越=によると、グループ化は1年ほど前から系列店に呼び掛けて準備を進めてきた。昨年12月には賛同した7社で試験的にLED照明器具を共同仕入れ。1カ月150台の販売目標をクリアし、メリットを体感できたという。従来は各社で異なっていた営業時間や定休日も統一。協調体制を整えた。
 発足式で梅本本部長は「スケールメリットと結束力で、量販主導の市場に対抗できる組織として事業拡大を」とあいさつ。「電話一本で訪問し、購入商品の取り扱い説明に何度でも足を運ぶ。きめ細かいサービスを徹底し、県下ナンバーワンの店を目指したい」と抱負を語っている。

(グループ法人を発足させた電器店主のみなさん)

カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ

読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳〜言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり

取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針

赤穂民報社
analyzer