赤穂民報

【読者の声】防災メールは誤解のない表記を(4月17日)

 4月から運用が始まった「赤穂市防災情報ネット」に登録しています。北朝鮮のミサイル発射について注意を呼び掛けるメールが4月11日に届きました。そのメール文の中で、北朝鮮が発射を通告した時間帯について「午前7時から午後12時」とありました。正しくは「午前7時から正午」だったのではないでしょうか。(市内70代男性)
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 海上保安庁は3月19日、北朝鮮からIMO(国際海事機関)を通じて入手した情報として、ロケットが打ち上げられた場合の落下日時を「4月12日―16日毎日0700―1200」とする航行警報を発令した。
 この場合の「1200」は正午を指すものだったが、赤穂市は各方面から収集した情報を基に4月11日午後に配信した「赤穂市防災情報ネット」のメールで「午後12時」と表記した。
 国立天文台によると、「午後12時は、『午後11時の1時間後』なので真夜中になる。正午を表す場合は『午後0時』または『午前12時』とするのが正しい」とのこと。
 市危機管理担当は「今後は正しい表記を心がけます」と話している。
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赤穂民報より
 国立天文台の話では、午前・午後の呼び方の定義は明治5年の「太政官達(だじょうかんたっし)」までさかのぼります。その通達には、夜12時については「午前0時」または「午後12時」と呼び、昼12時は「午前12時」と呼ぶように書かれているそうです(午後0時、正午とは書かれていない)。
 ただし、こうした表記は誤解を招きやすいと言えるかも知れません。二十四時制で示すか、子どもにもわかるようにするならば「昼12時」「夜12時」とすべきでしょうか。いずれにしても、防災情報において時刻は大切な要素ですので、わかりやすい表記を検討してほしいと思います。
 なお、市危機管理担当では事前告知に加え、ミサイルが兵庫県上空を通過しそうな場合などに送る緊急メールの案文を複数パターン用意していました。積極的に市民へ情報発信しようとした姿勢は評価したいと思います。

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