赤穂民報

有志ら“忠臣蔵ウイーク”開催へ(5月26日)

 郷土のメーンイベントである「赤穂義士祭」を市民の手で盛り上げようと、有志による「忠臣蔵ウイーク実行委員会」が7月に発足することになり、発起人グループがボランティア会員を募集している。義士祭前の1週間に一つでも多くの催しを盛り込み、本番への気運を高める目的だ。
 義士祭の開催日をめぐっては、かねてより「討ち入り日の12月14日から動かすべきではない」とする考え方の一方、「より多くの観光客を呼び込める週末が望ましい」との意見があり、かつて議会で議論されたこともある。「忠臣蔵ウイーク」は、伝統は守りつつ、開催期間に土日を組み込み、「より多くの市民と観光客が楽しめる大型イベントへの発展」を目指す。
 今年は12月8日(土)から14日(金)までの7日間を想定し、「天守閣イルミネーション」を連日点灯。イルミ設営のほか、会期中に行うイベントの企画立案から運営までを実行委で行う。
 「忠臣蔵ウイーク」の発起人代表は、義士好きが高じて忠臣蔵グッズ専門店「わたや」を開いた片浜町の会社経営、矢野英樹さん(42)。地元市民だけでなく、全国各地の義士ファンからも「義士祭がマンネリ化している」との声を多く聞く。今月3日に「堀部安兵衛生誕地まつり」を開催中の新潟県新発田市を“親善大使”として訪れた際、市民有志を中心に町ぐるみで祭りを作り上げている様子に感銘。「赤穂も負けてはいられない」と行動を起こした。すでに友人や知人など30人近くが協力を申し出て、忠臣蔵ゆかりのスイーツ博、物産市、講談や演劇の上演―などのアイデアが出ているという。
 6月末までメンバー募集し、7月4日(水)午後7時から城西公民館で設立総会。その後は月1回程度の会合を開き、11月から本格的な準備に入る。
 赤穂市在住、在勤、在学の人なら誰でも参加可。矢野さんは「義士祭を盛り上げたいと思っている人は多いはず。ゆくゆくは、『さすがは本家本元の祭り』と言われる一週間に育てたい」と意気込んでいる。申込み、問合せは実行委事務局TEL42・1151(わたや内)。

(「一緒に赤穂の祭りを築き上げよう」と仲間を募集している矢野英樹さん)

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