赤穂民報
太陽に“ほくろ”くっきり(6月6日)
金星が太陽の手前を横切る「金星の日面経過」が6日午前7時10分ごろから午後1時48分ごろまであり、赤穂市内でも観測が行われた。
天文観測歴約40年のアマチュア天文家、川西浩陽さん(53)=加里屋=は午前5時ごろから自宅駐車場に自作の観測装置を準備。近所の人や知人ら約30人が集まり、紫外線と赤外線をカットするフィルターを装着した口径15センチの屈折望遠鏡、老眼鏡レンズを応用した投影機で日本では8年ぶりの天体ショーを観測した。
金星は小さな黒い点となって、ゆっくりと太陽面を通過。集まった人たちは時折日差しを遮る雲が去るたびに望遠鏡をのぞき、携帯カメラでファインダー越しの撮影に挑戦した。
国立天文台によると、次回の「金星の日面経過」は105年後。加里屋の中道直子さん(46)は「金星はくっきり見えました。よい記念になりました」と位置を変えていく金星を繰り返し観測していた。
(金星が太陽面を通過する様子を望遠鏡で見た観測会)
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