赤穂民報

赤穂で31年ぶり「のど自慢」(6月17日)

 赤穂市で31年ぶりの「NHKのど自慢」公開放送が17日、中広の市文化会館であり、元気な歌声が全国に生放送された。
 本選には前日の予選会を通過した20組が出演した。ポップスあり、演歌ありの多彩なステージ。評価を示す鐘の多さに関わらず、満席の会場から大きな拍手と声援が送られた。審査の合間にはゲストの岩崎宏美さんと山本譲二さんが美声で観客を魅了した。
 トップバッターとして登場した尾崎の田渕清子さん(65)はねじり鉢巻きに赤いはっぴ姿で「河内おとこ節」を歌唱。「元気を伝えたいと、思いを込めて歌いました。最高の気分」。職場の同僚を客席から応援した市職員の日笠二三枝さん(40)は「鐘は2つだったけど、私の中の鐘は鳴り続けて止まなかったです。録画ばっちりなので家でも見ます」と興奮気味に話した。
 チャンピオンは「毎朝、ボクの横にいて」を歌った小野市の高校教諭の男性。大石内蔵助の討ち入り姿で「元禄名槍譜 俵星玄蕃」を熱唱した片浜町の矢野英樹さん(42)がゲスト特別賞に輝いた。
 同番組の公開放送が赤穂で行われるのは市制30周年だった昭和56年以来。当初は昨年9月に市制60周年記念イベントとして予定されていたが、台風で中止となり、2年越しの開催となった。予選会は定員250組に対し千組を超えるエントリーがあり、観覧申込みも約5900通に上った。
 なお、今回の予選会の模様は来月18日(水)午前2時55分〜3時55分、24日(火)午前2時40分〜4時10分の2回に分けてNHK総合で放送される。

(赤穂市で31年ぶりに開催された「NHKのど自慢」に出演者したみなさん)

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