赤穂民報

処女作の主人公は「寺坂吉右衛門」(7月20日)

 赤穂義士の一人、寺坂吉右衛門から見た元禄赤穂事件を小説に描こうと執筆に取り組んでいる埼玉県の男性が取材旅行でこのほど来穂。ゆかりの地を訪ねた。
 「小説を書くことが若い頃からの夢だった」という、さいたま市岩槻区の団体職員、金子明さん(64)。数年前に母方の出身地である島根県の歴史について調べ、四十七士の中で唯一切腹することなく生涯を全うした寺坂が討ち入り後の一時期、浜田藩内に滞在したことを知った。
 文献を読めば読むほど、「その生き様にひかれた」という金子さん。小説の題材に探し求めていた、「武士道を貫いた人物」にイメージが合致し、第一作の主人公に決めた。吉右衛門の足跡を追うように東京、京都、島根など10カ所以上を取材。今回初めて、念願だった赤穂を訪れた。
 花岳寺では義士墓所に参拝し、宝物館に展示されている寺坂の自筆書簡を見学。作品のイメージをふくらませた。原稿は400字詰め用紙300枚に及び、年内には書き上げる予定。「日本人が大切にすべきものが読者に伝わるような作品に仕上げたい」と話し、帰路へついた。

(花岳寺の義士墓所で寺坂吉右衛門の墓石に手を合わせる金子明さん)

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