赤穂民報

大津川で約40年ぶり精霊流し(8月15日)

 灯籠を乗せた小舟を流して先祖の霊を送る精霊流しが15日、大津の大津川で行われた。「おしょろさん」の呼び名で親しまれた伝統行事を妙典寺(井本学明住職)がおよそ40年ぶりに復活。提灯を掲げた精霊舟や戒名が書かれた灯籠など100基近くが川面を彩った。
 同寺の精霊流しは、かつては大津地区のお盆の風物詩で、川沿いに露店が軒を並べて大勢の人出でにぎわったという。河川工事で川の水量が減った昭和40年代後半を最後に行われなくなっていたが、役員会(赤松光弘・責任総代)が「ご先祖への感謝を表す風情ある行事を復活させよう」と協力して準備した。
 墓所での読経を終え、午後8時過ぎから1基、また1基と川へ浮かべられた。信徒ら約300人が見守る中、風に吹かれた灯籠が幻想的に水面を漂った。
 同寺の近くに住む赤松節子さん(86)は「昔を思い出して懐かしく感じました。いいお盆になりました」と灯籠を見つめていた。

(大津川でおよそ40年ぶりに行われた精霊流し)

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