赤穂民報

御崎「大石名残の松」枯死寸前(10月13日)

 大石内蔵助が船で赤穂を離れる際に見納めたとの逸話にちなんで御崎の海岸遊歩道沿いに植えられている「大石名残の松」が深刻な松枯れに陥っている。
 マツクイムシによる被害とみられ、半分以上の松葉が赤茶色に変色。予断を許さない状態だ。
 8月下旬、松葉の一部が変色しているのに気付いた近隣住民が赤穂市へ通報。殺虫剤を散布したが、その後も異状が広がった。
 今年は市内各所で松枯れが発生。市文化とみどり財団公園事務所によると、坂越「ふるさと海岸」をはじめ約90本のマツを伐倒した。造園業者の話では一度マツクイムシの被害が発生すると回復は難しいという。
 「大石名残の松」の正面で民宿を営む大田篤志(とくし)さん(89)・静子さん(89)の話では、現在のマツは約50年前に枯れた先代の後継として3本植えたうちの一本。十数年前にも松枯れを起こして市が伐倒を計画したが、奇跡的によみがえったという。
 造園業者のアドバイスで週1回、マツに活力剤を与えている静子さんは「名残の松越しに見る朝日は絶景。何とか持ち直してほしい」と復活を願っている。

(マツクイムシ被害で枯死の危機に陥っている「大石名残の松」)

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