赤穂民報

徒歩で日本縦断に挑戦中(10月27日)

 今年3月に定年退職した元小学教諭の男性が若い頃からあこがれた、徒歩による日本縦断に挑戦している。重さ約10キロのリュックを背負い、北海道の宗谷岬を8月28日にスタート。道中での人との出会いや出来事を楽しみながら着実に歩を進めている。
 今春まで教諭として赤穂市内の小学校に勤務した清水町の司波伸作さん(60)は学校まで歩いて通勤していたほどのウオーキング好きだ。徒歩での日本縦断を65歳で達成した報道写真家の石川文洋さんに刺激を受け、「自分にもできるはず」と定年後の実行を決意。4月から毎日午前に4時間、夕方に1時間歩いて脚力をつけ、さらに週3日はジムで体を鍛えた。
 義士祭ごろまでの約100日間で鹿児島・薩摩半島までおよそ3000キロを踏破しようという計画で、一日の歩行距離は20〜40キロ。大まかにルートは設定しているものの、しゃにむにゴールを目指すのではなく、人がいれば声を掛け、気になる史跡があれば足を止める。方言や食べ物など、その土地を味わいながらの一人旅を「毎日新しい発見がある」と満喫している。
 出発から50日以上が経ち、歩いた距離は1600キロに達した。序盤に靴擦れで悩まされた足の裏はすっかり皮が厚くなった。足や肩の痛みはあるが、ブログに友人や元教え子たちから寄せられるメッセージが元気の源になっている。
 旅はこれから東海道へ入る。「歴史上の人物も多く歩いた旧街道。その息吹を感じながら歩きたい」と司波さん。「義士祭までに鹿児島にたどりつけるかどうかわからないけれど、一日一日を楽しみながら進むつもり」。“60歳の挑戦”は天高い空の下で、きょうもはつらつと続いている。

(約3000キロを歩く日本縦断の旅にチャレンジしている司波伸作さん。ブログは「ポレポレ日本!」で検索できる)

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