赤穂民報
おとうさんの子もりうた(11月3日)
表題にひかれて注文しました。今から70年ほど前、ドイツに単身赴任した海軍軍人が愛する娘に宛てて書き綴った葉書の数々です。
その内容は
「みどりの丘の女の子」
「がちょう」
「こがねむし」
など9編。これらの物語には、すべて父の訳文が書き込まれています。明るく、自由で、そして子どもたちの生き生きとした暮らしが伝えられています。
若い頃、東京の研修会に参加した私は2カ月間、家を留守にしたことがありました。それだけに遠い外国の地に単身赴任した若き父親の気持ちは少し理解できるのですが、子(娘)への想いの深さには驚嘆しました。
思いついたとき、子への思いを筆に託すことの大切さを改めて考えさせられました。
若いお父さん方にぜひ手にしてもらいたい絵本です。
* * *
『おとうさんの子もりうた〜伯林だより』○編著/神谷健雄、こばやしひろこ○銀の鈴社
(『おとうさんの子もりうた〜伯林だより』 ○編著/神谷健雄、こばやしひろこ ○銀の鈴社)
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