赤穂民報

「つつじ荘」民間代替へ公募(11月10日)

 赤穂市は、赤字運営と施設老朽化の課題を抱える山手町の市立養護老人ホーム「つつじ荘」について、代替施設を整備・運営する事業者を民間から公募することを決めた。市は、「入所者全員を新施設へ受け入れできることを条件に、『つつじ荘』は平成26年3月末をもって廃止する」としている。
 「養護老人ホーム」は、経済的な事情などで在宅居住が困難な65歳以上を対象にした高齢者福祉施設。「特別養護老人ホーム」と異なり、「身の回りのことは自分でできる」ことが入所条件となっている。
 「つつじ荘」(定員50人)は昭和49年に坂越から現在の場所に移転改築された。最も多いときで40人(51年度)だった入所者数は介護保険制度の導入以降は減少し、10月末時点で9人。年間8400万円(昨年度実績)の運営経費がかかっており、市は需給バランスと費用対効果の面から、「他の福祉施設を併設する民間に運営を任すことが最善策」との判断を昨年度に打ち出した。
 募集要項によると、赤穂市内で特別養護老人ホームを運営している社会福祉法人を対象に、定員10〜20人の養護老人ホームを併設できる法人を公募する。施設整備に際しては国の交付金制度はあるが、市の補助金はない。11月19日から12月26日まで応募を受け付け、来年1月に事業者を決定。26年4月の開設を目指す。
 「市直営を続けることは困難な状況。民設民営によってサービス維持を図りたい」と市。運営法人を公募することについて、議会へは10月25日に報告したが、現入所者や家族へは知らせておらず、「どのタイミングで説明するか検討したい」と話している。

(平成26年度末で閉鎖される可能性が出てきた赤穂市立養護老人ホーム「つつじ別荘」)

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