赤穂民報

幼保に紙芝居 中学生が手作り(11月10日)

 赤穂東中学校(吉田武弘校長)の1年生144人が、校区内の幼稚園と保育所にプレゼントするための紙芝居とモザイク画を手作り。8日に園児たちを学校に招き、完成作を披露した。
 カラフルなちぎり絵あり、キャラクターが動く仕掛け作品ありで子どもたちは大喜び。生徒たちは今月中に各園所を訪問し、紙芝居の上演会も行う。
 9月にあった同校の体育祭には尾崎、御崎地区の全幼保が参加。生徒が回すロープを園児たちがジャンプする大縄跳びで交流した。「体育祭に来てくれたお礼をしたい」と1年生4クラスが文化祭活動を兼ねて先月下旬から制作した。
 絵の得意な生徒が下絵を担当。主に学活の時間に作業を進め、昼休みや放課後も制作にあてたクラスも。3学級は絵本を基に12〜14枚の紙芝居を計4作品仕上げ、もう1クラスは園児が元気に和太鼓をたたく場面のモザイク画(縦65センチ、横100センチ)を作った。
 この日のお披露目会で自クラスが作った紙芝居を園児たちに読み聞かせた守安諒祐君(13)は「楽しんでほしいと願いながら作りました。みんなが笑顔になってくれて、うれしかった」と表情をほころばせた。
 1年生は今年度、「やさしい集団づくり」をスローガンに授業や行事に取り組んできた。2学期からは「やさしさの輪を広げよう」とテーマを拡張。生徒の自主性が芽生えているという。吉田校長は「どの作品も温かみがあふれている。やさしさが幼稚園や保育所の子どもたちにもきっと伝わると思う」と生徒たちの力作に見入っていた。

(手作りの紙芝居とモザイク画を子どもたちにプレゼントしたお披露目会)

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