赤穂民報

単位勘違いで「350円」落札(6月21日)

 赤穂市が実施した道路除草作業の入札で、350万円で応札するつもりだった市内の建設会社が「350円」と誤記入して札を入れ、そのまま落札決定するという珍事があった。
 落札された業務は市内一円の市道10路線で道路脇の雑草を刈り取るもの。作業面積は約2万1000平方メートルで工期は今月から約5カ月間。
 6月11日に行われた指名競争入札には事前に辞退した1社を除く9社が参加した。
 落札した業者は社長本人が他工事の検査立会いで出席できず、代理人に「350で入札して」と指示。代理人は1平方メートルあたりの単価で競争するものと勘違いして「350円」と記入して入札したらしい。他の業者は300万円〜365万円で入札しており、開札結果が読み上げられた瞬間、あっけに取られていたという。
 市によると、業務委託の入札には最低制限価格を設けておらず、「予定価格を下回る金額であれば入札は成立」(市契約検査係)するという。一旦落札した工事を契約しなければ、6カ月から1年半の指名停止処分となるため、業者は「痛いけれども会社として契約せざるをえない」と17日に契約を交わした。
 「開札前であれば何らかの対応も考えられたが、一旦開札した以上はその結果で進めるしかない」と市担当者。13日にあった公共灯配線替工事の郵便入札でも、市内のある業者が最低金額で入札しながら入札書と明細書の金額不一致で落札に失敗しており、「十分にチェックした上で入札してほしい」と話している。

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